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中将姫誓願桜2世 中将姫のふる里・當麻寺に贈られる

 平成29年2月5日(日)、葛城市当麻寺中之坊に、寺に縁のある中将姫岐阜市の願成寺に植えたとされる中将姫誓願桜(国天然記念物)から接ぎ木した木が植樹された。「中将姫誓願桜保存会」(岐阜市)が初めて、岐阜県外への植樹を申し出て実現した。

 中将姫当麻寺で尼僧となり、国宝・当麻曼荼羅(まんだら)を一晩で織り上げたと伝わる。保存会の役員らが5日、寺を訪れ、玉田和浩会長(73)が木の由来などについて書かれた文を願成寺住職に代わって読み上げた。その後、中之坊の庭園・香藕園(こうぐうえん)に高さ約3・5メートルの桜を植えた。

 玉田会長は「桜を姫の故郷に里帰りさせてあげられてよかったです」と感慨深げ。同寺中之坊の松村實昭(じっしょう)院主(44)は「大変ありがたい。中将姫もお喜びだと思います」と話した。(「朝日新聞」奈良地方版より)

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