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中将姫誓願桜とは

 中将姫誓願桜は、願成寺の境内の中にあります。樹高8.1m、根元の周囲1.5mで、種類は、ヤマザクラから変化したものと思われます。花弁の数が20~30弁ありますが、これはヤマザクラよりも多く、珍種であることが確認され、プルヌル・フロリドラ・ミヨシという学名で世界に発表され、昭和4年に文部省から天然記念物の指定を受けました。これは、郷土の偉人で、昆虫翁と言われた名和靖氏のご尽力によるものです。また、桜の傍らに立てられた石柱の『天然記念物中将姫誓願桜』の文字は、当時の文部大臣で後に総理大臣になられた鳩山一郎氏の筆によるものです。

 この桜は枝分けが困難とされていましたが、近年、県の農業試験場で、他の桜に接木をすることで2本の枝分けに成功しました。この誓願桜の2世木は、願成寺の境内北と、さらに北にある聖天堂の下にそれぞれ植えられています。さらに平成18年、JAXAの『花伝説』プロジェクトに参加し、国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」に搭載された誓願桜の種が見事に発芽し、現在、順調に成長しております。

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